一貫張りとは、竹で編んだカゴや皿などに和紙を何枚も重ね張りし、
柿渋を塗った容器のことで、漆器の一種になります。
以前は農家などでごく一般的に使用されていた生活用具です。
柿渋は主成分がタンニン。
渋みそのものが天然染料となります。
これは母が作ってくれた一貫張りの手提げ籠です。→
縦:29cm 横:17cm
高さ:- 深さ:17cm
収穫した青柿を絞り、その絞り汁を発酵・加熱殺菌し、
1年以上熟成させたものを使用します。
古い柿渋は古渋と呼び、色・艶も大変美しく仕上がるとされています。
柿渋は酸化することにより徐々に茶褐色が濃く発色され、手に入れた一貫張り製品も
日光に当てれば購入当初よりも艶が出て綺麗になります。
柿渋には防水・防虫・防腐・防菌などの効果があり、昔から様々なものに利用されてきました。
最近では文字や絵を施した作品も多く出回っていますが、私は柿渋を何度も塗り重ね、
柿渋の酸化による茶褐色を強調することにより漆塗りのような光沢を出し、茶褐色をより引き立たせるために墨を一筆だけ入っているようなシンプルなものが好きです。


